おすすめ本『複業の教科書 西村創一朗(著)』 複業・副業が当たり前の時代が到来 [ゆるっと紹介]

はじめに

今回ゆるっと紹介でとりあげる本は西村創一朗さんの「複業の教科書」です。

複業とはなんなのか?副業とどう違うのか?そういったところから、この本では紹介しています。

複業について、また複業を行う上でのポイントを本書から抜粋して紹介します。

今回記載する内容以外にも、複業の体験談であったり、おすすめツールなども記載されているので、まずは簡単に複業・副業はじめようと思っている人におすすめです。

目次

はじめに
西村創一朗さんについて
複業という考え方
複業と副業の違い
複業・副業を取り巻く社会の流れ
複業のポイント
複業を成功させる五か条
まとめ

西村創一朗さんについて

「二兎を追って二兎を得られる世の中」を作ることに日々奮闘されている西村創一朗さん。

株式会社HARESの代表取締役をされながら、複業について研究する複業研究家でもあります。

複業研究家ということで、経産省の人材力研究会の委員も努められてきました。

そんな西村さんが複業についてまとめた一冊がこの複業の教科書です。

参考:はじめまして。こんにちは。西村創一朗です。

複業という考え方

先行きが不透明な時代。

今の会社でこの仕事だけでは不安ながらも転職や企業は怖い。

本当は不安だけど、何もせず、このまま働いてたら何とかなるいだろうと思っている人が大半です。

しかしこれからは、現在の会社で収入を保ち、仕事のスキルを磨きながら、別の場所でも自分の人生をかえるやりがいを探す。

これが複業という第3の道です。

熱意を持てる仕事を見つけ、本業ではできないことをチャレンジし、本業とともに成長していけるのが複業です。

今の仕事を捨てることなく、しかしそれにしがみつくことなく、新たにスキルアップや出会いの経験を増やしていけます。

複業と副業の違い

複業と同じ読みである副業。

読みは同じでも本書では大きく意味が異なります。

まず副業についてです。

副業は余った時間を有効活用して副収入を得ることの仕事です。

収入を増やすことを目的としています。

そのため、本業と副業は互いに影響しあわないことが多いので、副業をしたところで本業とのシナジーが生まれません。

一方で複業は、本業でできないことの実践なので、パラレルキャリアとして本業に影響を与えることが多いです。

複業で行った経験が、本業に役に立ったという話も

複業・副業を取り巻く社会の流れ

ここまで、複業・副業について紹介してきました。

実際の会社では副業が禁止されているとよく聞きますが、社会の流れは変わってきています。

2018年1月に厚生労働省は副業・兼業の促進に関するガイドラインを作成し、モデル就業規則から副業禁止の規定が削除されました。

すでに大企業でも副業禁止を取りやめる会社も増えてきており、徐々に副業・複業が許容されてくる流れになると思います。

後から問題になっても大変ですので、複業・副業をする場合はまず会社の就業規則を確認してみましょう。

参考:厚生労働省 副業・兼業

複業のポイント

本書では、複業されてきたの体験だから、ポイント・コツをまとめていました。

  • 複業は身近で小さな一歩からはじめる
  • 無理なくできることだけに特化する
  • 自分のハンディキャップからできることを考え抜く
  • 自分の強さを生かしてキャリアタグをつくる
  • 半径5メートルのニーズを聞く

逆に、失敗してまうパタンについても掲載されていました。

  • 簡単にお金稼げます詐欺にひかかってしまう
  • あいつは副業やってるからと後ろ指をさされる
  • とにかく頑張るとオーバーワークで生活が破綻する

これらのポイントそれぞれが本書では解説しているので、気になる方はぜひ読んでください。

複業を成功させる五箇条

こちらも上記で書いた体験談同様、複業で成功している人の考え方を西村さんがまとめたものになります。

その内容が五箇条の心得として集約されます。

  • 先義後利
  • 本業専念
  • 公明正大
  • 自己管理
  • 他社配慮

先義後利

「目先の儲けに走らず、貯信せよ」

複業は最初から必ずしも最初から稼げるとは限りません。

むしろ最初かは稼げないケースが多いです。

自分が目指したいキャリアビジョン、ライフビジョンを達成するための手段として複業をとらえて、お金は後からついてくると考えましょう。

そのかわり、まずは信頼をコツコツ貯めていくことで、いざというときに応援・支援が集まりやすくなります。

本業専念

「本業で成果をだすことにこだわれ」

日本の企業文化はまだまだ複業・副業を許容してくれません。

とにかく複業をしているだけでネガティブな印象を持たれるリスクはまだまだ高いと覚悟しておかなければなりません。

だからこそ、複業で学んだこと・経験したことを本業に活かして、本業で成果をだすことが大切になってきます。

本業にいい影響を与えることで、自分の成長だけでなく、社会もいい方向に流れていくので、本業はおろそかにせず引き締めてやっていきましょう。

公明正大

「伏業にするな。周囲に共有せよ」

伏業すると、周囲の信頼を失うリスクがあり、ストレスにもなってきます。

まわりの応援が得られないと、継続が難しくなり本業にも悪影響がでてきます。

まずは上司と相談してみはどうでしょうか。

自己管理

「睡眠時間を削ってはいけない」

複業では、時間やタスクを調整するマネージャーの立場の人はいません。

自分で調整をしていかなければなりません。

複業に没頭して、犠牲になりやすいのは睡眠時間です。

睡眠時間の削減は、日中のパフォーマンスを大きく落とすので、最低の睡眠時間は必ず確保するようにしましょう。

他社配慮

「家族や上司、同僚への感謝とリスペクトを忘れるな」

複業は自分の力だけでできるものではなく、家族や職場の理解がなければ成立しません。

この当たり前の事実を忘れず、日々感謝を伝えていきましょう。

まとめ

複業について紹介した複業の教科書いかがだったでしょうか。

本当に自分がやりたいこを探すことができるのが複業です。

複業をとおして、自分の仕事を見つめなおし、さらに本当にやりたいことを考えてみてはいかがでしょうか。

いろいろなことを考えなければならないかもしれませんが、まずはできることから小さな一歩でスタートしてみましょう。

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