おすすめ本『持続可能な資本主義(新井和宏著)』いい会社がこれからの日本を創る[ゆるっと紹介]

はじめに

今回ゆるっと紹介するのは「持続可能な資本主義」です。

ぷちっと紹介でも早い段階で紹介した本で、2018年に読んだ本の中で一番影響を与えてくれた本でした。

『持続可能な資本主義(新井和宏著)』 いい会社に投資し、社会を良くする! [おすすめ本のぷちっと紹介]


そんな本の中から、「いい会社」「八方よし」をピックアップして紹介していきたいと思います。

目次
1. 新井和宏さんについて
2.「いい会社」とは?
3.「八方よし」
4. この本をおすすめしたい人
5. この本もおすすめ
6. おわりに

1. 新井和宏さんについて

現在の三井住友信託銀行から、ブラックロック・ジャパンにうつり、その後本書でも登場する鎌倉投信を創業します。

「結い2101」の運用責任者として活躍し、2013年には格付け投資情報センターで最優秀ファンド賞を獲得。

現在では株式会社eumoの代表取締役社長として、「共感資本社会」の実現を目指すべく活動されています。

2.「いい会社」とは?

いい会社と言われて、みなさんはどういうイメージがありますか?

ホワイト企業、ブラックではない、社会に貢献している、利益をだしている、いろいろな意見があると思います。

この本で、いい会社を「これからの社会に必要とされる会社」「経済性と社会性を両立している会社」と定義しています。

利益がでればいいと割り切るのではなく、社員、取引先、地域、ひいては社会全体にどう貢献できるかをいつも考えている会社のことです。

そういった「いい会社」に投資をして社会が良くなっている、またいい会社が成長し、社会が豊かになることで受益者の心も豊かになることが、新井さんの考えです。

そんないい会社をどう見つけていたのか。

新井さんたちは見つけるにあたって、あえて定量化はしませんでした。

指標を作り、定量化してしまうことで、企業は指標を満たそうとするあまり、個性を失い多様性を失ってしまうからです。

現代の会社でも指標を満たすばかり、大事な部分を失っている・削っている会社は身の回りにありませんか?

例えば、世間からの目を気にして、「〇〇基準の資格を取得しています・取得を目指しています」と掲げている会社がよくありますが、その資格は本当に社会や自分たちがが提供しようとするサービスに必要とされているものでしょうか?

結果的に社員を苦しめ、会社の経営を苦しめていたり、本質的な部分に力がいれられず、サービスの質が低下しているといったことがあります。

新井さんたちは、定量化しないかわりに、現地に足を運びその会社・経営者・社員を見ることで、本当に投資するかどうかを選択していたといいます。

現場主義の考えで、現場にこそ生の情報があるとして、自ら足を運んだそうです。

そういった努力があり、結い2101は最優秀ファンド賞を受賞できたのだと思います。

3.「八方よし」

八方よしは新井さんが提唱した考えで、三方よしがもとになっています。

まずは三方よしについて見ていきましょう。

三方よし

三方よしは近江商人の考え方の一つで、「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の3つをあわせた考えです。

近江商人は簡単に言えば中世や近代での近江国(滋賀)出身商人のことを言い、大坂商人、伊勢商人と並んで三大商人でもあります。

現在でも、滋賀出身で商売や経営やっている人を近江商人と呼んだりします。


三方よしはものを売る側が満足するだけでなく、買い手も満足するものを提供し、また地域や社会全体に貢献しなければならないという考えです。


この考えは今の時代もいろんな企業で受け継がれており、有名なところで伊藤忠商事や高島屋などが掲げています。

個人的な意見ではありますが、これを実践している企業は大小問わず長続きしています。


商売をしようとすると、まず自分たちの利益だけを考えてしまいがちです。

しかさ、買い手側のことを考え、ほんとうに必要としているものはなにか、そしてそれは本当に社会の役に立つのか、ということを深く考えている企業は企業理念や経営計画、またそれに伴う活動もしっかりしています。

逆に、自分たちの利益ばかり追い求めてるといっときはうまく行くかもしれませんが、その後時代の流れについていけなかったり、必要とされなくなったりと立ち行かなくなっていくケースが多いのではないでしょうか。

この三方よしには短い言葉ではありますが、企業にとって大切なことがこめられていると思います。

八方よし

この三方よしを拡大したのが八方よしです。

時代がかわり、ステークホルダーも複雑化したことから、時代にあった形を提唱したものです。

八方よしは

  1. 社員よし
  2. 取引先・債権者よし
  3. 株主よし
  4. 顧客よし
  5. 地域よし
  6. 社会よし
  7. 国よし
  8. 経営者よし

から構成され、基本は三方よしです。

売り手を構成する側としてはまず経営者・社員です。

さらに仕入れ先や外注先などである取引先売り手の仲間です。

また、企業に融資する銀行といった債権者、株を通じて資金提供している株主も売り手を構成する一員とも言えます。

買い手に関しては、まず消費者・顧客です。

しかし事業に応じてその相手がかわり、企業や地域、国といった相手を考える必要があります。

世間はさまざまに考えることができ、地域・社会・国と考えるとおおよそカバーできます。

重要なことは三方より細やかになってステークホルダーを想定し、企業がすべての立場にとってメリットとなる共通価値を作っていくことが大切になってきます。

4.この本をおすすめしたい人

  • 自分の仕事やビジネスを見直したい、これからはじめるという人

社会に必要なもの、社会全体が幸せになるものを提供していくために基本的な考えの一つとして参考になるので、ぜひ読んでほしいです。

  • 三方よしの考えを持って行動している人

三方よしの考えを広げた八方よしや自分なりの三方よしをより深く考えるために参考になると思います。

  • 会社のあるべき姿を考えている人

いい会社とは?これからはどういう会社が社会に必要とされるのか?そんなことを考えている経営者や管理職のみなさんに考えるきっかけになる一冊です。

5.この本もおすすめ

『サステイナブルカンパニー』水尾順一(著)

この本でも「いい会社」「三方よし」といったテーマを取り上げ、世の中に信頼される会社はどういった会社か、これからも栄える会社とは、といった内容を紹介します。

『生涯投資家』 村上世彰(著)

村上ファンドを率いた村上世彰さんの著書で、村上さんが企業の在り方や投資家の役割を記した一冊です。

6.おわりに

今回は「いい会社」「八方よし」という点に掘り下げて紹介しました。

こちらの本ではこれら以外にも、今の資本主義の在り方やその資本主義での問題を打開する新本経営方法の紹介、いい会社が大切にしていることの具体例といった内容が書かれています。

これからの時代利益優先では必ずやっていけなくなってきます。

逆に、社会が本当に必要なものをしっかりと考え、提供していけば自ずと利益はついてきます。

そのためにもビジネスの基本や会社のあるべき姿というものを今一度、一人一人が考えなければなりません。

そういった手助けにこの本が活用されれば幸いです。

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